子宮筋腫と鍼灸

2023年01月17日

子宮筋腫とは

子宮筋腫は子宮壁にできるコブのような塊で良性の腫瘍です。

30歳以上の女性の4人に一人はなると言われています。

良性腫瘍なので、悪性の腫瘍ではありません。
しかし、できる場所や大きさによって不妊の原因となることがあります。

子宮筋腫の症状は

月経痛
貧血
頻尿
便秘

などあげられます。

初期は無症状のことが多く、症状が強くなって、初めて異変に気付き病院に行く方が多いようです。

東洋医学で考える子宮筋腫

子宮筋腫で見られる症状の1つに「しこり」があります。

東洋医学では、この「しこり」の性質や特徴、全身に現れている症状により 筋腫の原因を考えていきます。
「しこり」は体の活動エネルギー・栄養源である血・体を潤す水の流れが 長期間、滞ることによりつくられます。

エネルギーが停滞することを気滞といいます。
「気滞」とは、ストレスなどにより気の流れが滞ってしまう状態です。

血の流れの停滞を瘀血といいます。
気と血は、いっしょに流れています。気滞と瘀血により 滞ってしまう状態が長期間つづくと、結果としてしこりがつくられてしまうわけです。


鍼灸ハナマルでは、以下のツボ周辺の凝りをとるように施術します。

気滞に効くツボ

太衝
【ツボの探し方】
足の親指と人さし指の骨の間に指を置き、足首の方へ辿って行って指の止まる所。
【効果】
イライラ、不眠、目の疲れ、婦人科のトラブル

 

瘀血に効くツボ


血海
【ツボの探し方】
ひざのお皿の上、内側の角にくすり指をおき指幅3本当てて人さし指があたっているところ

【効果】
膝の痛み、女性の特有の症状(月経不順や月経痛、閉経、更年期障害など)じんましんなどの皮膚トラブル、股関節の痛み


鍼灸施術によって
子宮筋腫が縮小ないし消失させた症例報告もございます。
また子宮筋腫に伴う月経痛や月経過多のような、症状は軽減される方が多くいらっしゃいます。
妊活中で筋腫のある方は、もともと婦人科の循環の悪い方が多いので鍼灸施術はオススメです。
お気軽にお問合せください。

着床に関わる疾患の特徴と鍼灸的アプローチ

2022年12月21日

 
 

黄体機能不全への鍼灸ハナマルでのアプローチ方法解説

 
 
黄体機能不全
 
卵巣機能が低下することによっておこる状態です。
 
①黄体ホルモン (プロゲステロン) の分泌低下
 
②子宮内膜の働きに異常がある
 
以上の2つのケースがあります。
 
子宮内膜に問題が生じるため、受精卵が着床しづらくなってしまいます。
 
自覚症状はありません。
状態が悪化すると不正出血や頻発月経になります。
 
基礎体温は低温期と高温期の差が0.3度未満になることが多いです。
高温期中に一時的に体温が下がる
高温期の日数が短い
高温期の体温が低い
 
などの特徴があります。
 
鍼灸ハナマルの施術では
 
東洋医学に
 
血虚
気虚
腎虚
いずれかのの状態と考え
ツボや部位を選定します。
 
 
 
病院の治療と併用される方も多く
 
東洋医学的アプローチをすることで基礎体温が安定する方も
いらっしゃいます。
 
 

妊活にオススメのツボ

2022年07月27日

妊活に一番大切な基本中の基本のツボをご紹介します。

妊娠に大切な3つのポイント

・栄養のある血液をつくれている

・ホルモンバランスを整え月経周期が一定である

・成長、生殖、発育の機能が正常に働いている

そこで妊活にオススメのツボが妊娠3穴。

妊娠しやすい身体つくりに最適のツボです。

体を温め、生命力を補う働きがありますので、疲労回復にも最適です!

関元 (関元) 効能:婦人病全般、生理不順、冷え症の改善

カラダの中心線上でおへそから指幅4本下です。

神闕 (しんけつ) 効能:消化機能回復、生活習慣病

へその位置

気衝 (きしょう) 効能:生殖器の病、不妊症 

左右の骨盤の内側

オススメの刺激方法は

ペットボトル温灸 50度~60度のお湯を入れたホット用のペットボトルを3回~5回刺激してください。

電子レンジ対応タイプがオススメです。

参考動画はこちらから↓

VOL28二人目不妊について

2021年12月27日

なかなか第2子を授からない、二人目不妊の方が多くいらっしゃいます。

二人目不妊のお母さんの多くは、「自分の時間がない」ことが多いようです。時には子供を預けて、一人の時間を持つことも大事です。好きなことをする時間を作り、ココロを温めましょう!

そして、妊娠力をアップさせるために、規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの緩和に取り組み、健康なカラダを作りましょう!

土台ができていない状態では、卵子を良い状態に保つことができずに、妊娠しづらくなったり、妊娠したとしても、正常に育っていくのが難しくなってしまいます。最先端技術をもってしても、成功しないこともあります。

家族がハッピーでいるためには、お母さんがハッピーでいなくてはいけません。やはり、ココロとカラダが大切なのです。

VOL27不育症・反復流産の東洋医学的解釈

2021年12月27日

「不育症」とは、妊娠しても、流産や死産を繰り返し、生児を得られない場合と定義されています。

自然流産は、全妊娠の約15%に発生しますが、そのうち約80%は、卵子の老化(その卵子に偶発的に発生した染色体異常)によるもので、年齢とともに増加し、防ぐことのできない流産といわれています。

東洋医学の考え方では、妊娠・出産は「腎」が司っています。腎のエネルギーが低下すると、自律神経の調節がうまくいかなくなります。自律神経は、基本的な生命活動をコントロールしていて、自律神経がエネルギー不足を感知すると、生命を維持する活動を優先させ、母体保護のために妊娠を中止にしてしまうと考えます。

規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスの緩和は、自律神経のバランスを整え、妊娠力をアップするだけでなく、不育症や習慣流産を防ぐ体作りでもあります。ぜひ、取り組んでみてください。

VOL27 妊活ココロも温めましょう

2021年12月27日

真面目な人ほど、「妊娠するためには、どんなことでも犠牲にしてがんばろう。」と思ってしまいがちです。傷ついて落ち込んだ心は、冷たくなってしまい、筋肉を固く縮こまらせ、血流を悪くしてしまいます。

幸せに生きるために、子どもを望むのであって、妊娠がゴールではありません。今の自分と向き合って、あるがままを受け入れ、健康なカラダ作りとライフスタイルの改善に取り組むことで心の冷えを取りましょう。そして、二人の良好なコミュニケーションと支えてくれる周囲の人達への感謝の気持ちで、ココロも温めていきましょう。

VOL26ココロとカラダを温める生活睡眠解消で妊娠力アップ!

2021年12月27日

人は、睡眠によって体を回復させるとともに、自律神経を整え、ホルモンバランスを整えています。睡眠不足によって、ホルモンバランスが崩れると、体温が低下してきます。
最新医学の研究では、成長ホルモンを分泌させるには、最初の90分に深く眠ることが大事ということがわかっています。成長ホルモンは、体の成長促進や、老廃物の排除、様々な酵素の生成、脳と精神のメンテナンスなどに関わっています。卵子や子宮にとっても、必要なホルモンであることがわかると思います。質の良い睡眠をとることが、とても大事なのです。質の良い睡眠をとるために、
⑴食事は寝る3時間以上前に済ませる
⑵寝る1時間半前にぬるめの湯でゆったり入浴する
⑶夜は部屋を暗くする
を実践してみましょう。

VOL25ココロとカラダを温める生活 運動不足解消で妊娠力アップ!

2021年12月27日

体を芯から温めるには、体を動かして、自分で熱を発生させるのが一番です。大きい筋肉を動かすことが、より熱を発生させるので、一番効果的なのは、ウォーキングです。最初は通勤時に1~2駅歩いてみたり、ちょっと遠回りをしてみたり、階段をつかってみたりからで良いと思います。休日の買い物を、徒歩で行ってみたり、ちょっと大きなショッピングモールを歩いてみたりでも、良いと思います。

ラジオ体操もおすすめです。体をまんべんなく動かすために必要な運動を組み合わせて作られていて、負担も少なく、手軽に行うことができます。

室内でエアー縄跳びをしてみたり、好きな音楽に合わせて踊ってみたりでも良いでしょう。

とにかく体を動かしてみる。それが大事です!

VOL24ココロとカラダを温める生活 上手に食べれば妊娠力アップ!

2021年12月27日

体は、食べたものでできています。糖質を控え、たんぱく質を積極的に摂り、ビタミンやミネラルをバランスよく摂りましょう。

特に摂ってほしい栄養素

たんぱく質=赤ちゃんとママの体を作ります。

鉄=子宮の環境を整え、赤ちゃんに栄養を届けます。

ビタミンB群=妊娠初期~授乳期まで必要不可欠です。

ビタミンE=ホルモンの調節作用や抗酸化作用があり、妊娠ビタミンとも呼ばれます。

ビタミンA=子宮内膜を整え、赤ちゃんが宿りやすい環境を整えます。

ビタミンC=ストレスや老化から体を守ります。

亜鉛=胎児の細胞分裂を促します。

コレステロール=ホルモンの材料になります。

カルシウム、マグネシウム、ビタミンD=排卵を促し、骨を強くします。

VOL23 不妊 自覚症状の無い「冷え」は怖い

2021年12月27日

PMSや生理痛、生理不順などは、「冷え」が原因で起こることが多いといわれています。血流が悪いために、いい卵子が育たず、子宮内膜もフカフカにならず、なかなか着床できず不妊が続いたり、せっかく着床しても正常に育たないこともあります。

「冷え」が続くと、それに慣れてしまい、冷えていることが自覚できなくなっていきます。体の不調を自覚できずに、どんどん悪化してしまうこともあります。怖いですね。

東洋医学の鍼灸の治療を受けたあと、体のだるさや痛みを自覚する方がいらっしゃいます。体の自然治癒力が高まり、本能がきちんと機能しはじめたことにより、疲れや痛みを感じることができるようになったのです。

今、「冷え」を感じていなくても、ココロとカラダを温める生活をしてみましょう。自然治癒力が高まり、生命力がアップし、「冷え」が改善することで、良い卵子が育ち、フカフカのベッドができ、妊娠力アップにつながります。


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