不育症と鍼灸
2023年01月18日
不育症の原因
妊娠はするけれども、2回以上の流産、死産を繰り返して結果的に子供を持てない場合、不育症と呼びます。習慣流産と呼ぶこともあります。
日本には約3万人の不育症の方がいると推定され、珍しくはないようです。。
不育症の4大原因は以下の通りです。
1. 抗リン脂質抗体症候群
自己抗体が母体の血液中に発生し血液が固まりやすくなり、血栓症や流産が生じやすくなる。
2. 子宮の先天異常
子宮の形に異常がある状態。代表例は子宮の中に左右を隔てる壁がある「中隔子宮」
3. 両親いずれかの染色体異常
「均衡型転座」と呼ばれる染色体異常があると、流産が多くなります。
4. 胎児の染色体異常
染色体異常の影響で育たず、流産になります。
その他、甲状腺機能低下症や糖尿病などの内分泌障害も、流産に関連すると考えられています。不育症の原因として最も多いのが、胎児の染色体異常です。

東洋医学から見た不育
東洋医学的に見たとき、不育症は、子宮や卵巣の周辺組織の血流が悪くなっていると考えます。
血流が悪くなると新しい血液が卵巣や子宮に届きづらくなります。
卵巣に十分な血流が確保できないと卵子の質の低下。
子宮は着床しにくい、また着床しても育たない状態になる可能性があります。
慢性的な冷えは、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患を招くこともあります。
血流を良くするということは、とても大事なことなのです。
鍼灸ハナマルは、鍼灸施術により、体の凝り、冷えをとることで卵巣、子宮の血流を良くすることで不育症に対してアプローチしていきます。